愛知県小児科医会 Aichi Pediatric Association > 一般向けの内容 > 小児科医は子どもの代弁者(アドボカシー)

小児科医は子どもの代弁者(アドボカシー)

  • 2015年10月2日 12:49 PM
  • 小児科医は子どもの代弁者(アドボカシー)

小児科では、最初に子ども自身からお話を聞きます。子どものお話が終わるまで、家族の方には少し待っていただきます。その次に、家族の方に子どもの容態を聞きます。小児科医が最も大切にしているのは、子ども自身が伝えたいことです。

まだ言葉のしゃべれない乳児では、最初にお母さんや子どもの身近にいる方からお話を聞きますが、小児科医は乳児の表情・泣き声・肌の色・体に触れたときの感触を観察して、乳児が伝えたいことを理解する努力をします。

  • 小児科医の役割分担

診療所の小児科医、病院の小児科医、研究室にいる小児科医、それぞれ、子どもの健康を守るために大切な仕事を分担しています。

まず最初は、近くの小児科診療所を受診してください。あなたの子どものホームドクターとして、日常の健康管理、予防接種、健康診断などを行います。

入院や専門的な治療が必要な時には、ホームドクターが病院の小児科医へ紹介します。

新しい薬や治療法を開発するために、研究室で働いている小児科医もいます。

  • 小児科医を守るのはあなたです

小児科医を志望する医師が少なく、小児科を目指した若い医師が挫折してゆくのは、過酷な時間外労働や家族とのコミュニケーションの難しさが理由とされています。特に病院で働く小児科医の疲弊が社会問題になっています。小児科が育っていくためには、子どもの家族であるあなたの協力が必要です。時間外受診は出来るだけ避けるようにお願いします。子どもの病気を治すためには 、小児科医と家族の信頼関係がもっとも大切であることを忘れないで下さい。

PAGE TOP