- 2015年10月9日 5:21 PM
海外へ行く子どもの接種について
海外に出かける子どもさんが増えてきております。その際に必ず問題になるのが予防接種のことです。衛生や医療環境の良くない地域に行く場合には、子どもさんの健康を守るために、国内では通常行われていない種類の予防接種が必要な場合があります。また、先進国に行かれる場合でも、日本の予防接種制度が必ずしも国際標準ではないことから、出国前に急いで追加接種を受けなければならないことが多いのが現状です。
諸外国の予防接種制度は日本の制度といろいろな点で異なります。出かけるまでの準備のためにも、行き先で予防接種を進めるためにも、次のようなことをぜひ知っておいて下さい。
1.全般的に日本よりも接種時期(年齢)が早い。
2.定期接種(制度により通常受ける予防接種)の種類が多い(B型肝炎など)。
3. 接種回数が多い(ポリオ4回、MMRワクチン〔はしか、おたふくかぜ、風疹の混合ワクチン〕2回など)。
4.同時接種(いくつかの予防接種を同じ日に行う)が広く行われている。
5.混合ワクチンが普及している。
6.国によっては強制力が強い。
などです。
しかし、行き先により必要な予防接種が異なり、またお子さまがこれまでにどこまで予防接種が済んでいるかなど、ひとり一人違います。したがって限られた出国までの期間に個別に接種計画を立てる必要があります。そのときには次のことに留意してください。
a.渡航先で必要な予防接種と回数は異なる。
b.時には日本の通常の予防接種スケジュールから外れざるを得ない場合もある。
c.最後に英文の予防接種証明書を書いてもらい、母子手帳とともに海外に持参する。
(入学・入園に必要な国もあるため)
したがって、海外へ行くことが決まったら、できるだけ早くかかりつけの小児科医にご相談して頂き、さらに下記の 予防接種センターや渡航小児支援小児科医療機関をご利用下さい。
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愛知県下の予防接種センター・渡航渡航支援小児科医のいる医療機関
(かかりつけ医で接種困難な時、海外渡航などで証明書などが必要な時にご利用ください)
1.トヨタ記念病院/外来棟 海外渡航科/小児科 要予約
豊田市平和町1-65 電話0565-28-0100
2.名鉄病院 予防接種センター 要予約
名古屋市西区栄生2-26-11 電話052-551-6126
3.あいち小児保健医療総合センター 愛知県予防接種センター 要予約
大府市森岡町尾坂田1-2 電話0562-43-0500
4.名古屋市立東部医療センター東市民病院 小児科 要予約
名古屋市千種区若水1-2-23 電話052-721-7171
5.厚生連江南厚生病院 小児科 要予約
江南市高野町大松原137 電話0587-51-3333
6.大同病院(だいどうクリニック1F) 予防接種センター 要予約
名古屋市南区白水町9 電話052-611-6265
7.青山病院 小児科 要予約
瀬戸市南山町1-53 電話0561-82-1118
8.愛知医科大学病院 ワクチン外来 13:00~16:00 (月・火・金)要予約
長久手市大字岩作字雁又21 電話0561-63-1667
9.さかたこどもクリニック 小児科 要予約
一宮市木曽川町里小牧字寺東177 電話0586-87-6822
10. 総合上飯田第一病院 小児科 要予約
名古屋市北区上飯田北町2-70 電話052-991-3111 内線小児科
海外渡航支援小児科医 は以下のような対応をいたします(日本小児科医会・国際部)
1) 渡航小児に関する個別相談を受け、渡航先、予防接種歴、既往歴、出国までの期間などを考慮して、個別の接種計画を作成する。
2) 計画に沿って、予防接種を実施する。
3) 予防接種証明書を外国語(渡航先の言語が望ましいが、英語で可)で作成する。その際には、以前の接種歴、対象疾患の既往も記載する。
4) 必要に応じ健康診断を行い、外国語(英文など)で診断書を発行。
5) 国内での標準的なもののほか、A,B型肝炎、ポリオワクチンなどの追加接種が可能であることが望ましい。